ノタノ坂ーMTB (中編)


いよいよノタノ坂、茨川方面への林道へと入っていきます。


入口は鎖張ってありますがよくある林道の入り口です。



入口からしばらくは林業用の林道らしくよく手入れされた感じがします。



林道ではよく見かける川渡道路。



古い感じの林道です。ちょっと荒れてきた感じがします。



林道脇で見つけた切り株、全体苔に覆われすごく古い感じがします。
周りのシダ植物と相まってもののけ姫に出てきそうです。
一体いつ頃に切られた切り株なんでしょうか?



やがて林道を覆い尽くす土砂崩れに遭遇。ずいぶん先の方まで土砂に覆われています。
完全に4輪車の進入は出来ない状態です。



上の画像の土砂崩れは20mほど進むと無くなり元の林道になりました。



土砂崩れ箇所からすぐにノタノ坂方面への分岐が現れました。
林道はまだ先に続いています。ナビで確認するとこの先しばらくで2又に
なる林道の様です。どちらもナビの地図では行き止まりですが、目の前に
林道があれば行ける所まで行きたくなるのが私です。



時間もあるのでチャレンジしました・・が全く使われていない林道らしく崩落
箇所多数でした。この画像が3つ目の崩落です。この先にまだ道は見えていますが

体力、安全面的にもこれ以上進むのは無意味と感じたのでそこで引き返しました。




先程の林道分岐よりノタノ坂方面に折れるとすぐに錆びた赤い橋が現れます。
MTBと一緒に渡るのはちょっと怖い感じです。



橋を渡るとすぐに立派な登山道に変わります。



ここも手入れされた杉林です。



登ってきた斜面を振り返ったショットです。
かなりの急こう配です。



途中にこのような激狭で崖っぷち道が何カ所かあります。ここにはロープが木に
結ばれており普通の登山であればそれを使うのでしょうが私にはMTBがあり
ロープなんて握れません。
もちろん乗車出来るような場所ではないのでMTBを担ぎながら慎重に慎重に進みます。



走り始めて約3時間、お昼です。もう体力の限界です。
しかし急こう配の狭い登山道なのでランチ休憩出来る感じの
所ではありません。
いつものレッドブルにてエネチャージでしのぎます。



休憩後見つけた枝に張られた蜘蛛の巣。ややピンボケですが実際はうす暗い林のなか
光に照らされた巣が非常に綺麗に輝いていました。



登山道わきに鉄塔管理用の道案内の標識があります。



近年のゲリラ豪雨の影響でしょうか所々この様に登山道が崩れています。
徒歩の登山なら大した崩落ではないのですがMTBと一緒では結構きついです。
20年ほど前ここを通った記憶は斜度は急だったが道自体はよく踏まれた昔から
の登山道の様なイメージだったのですが・・



ナビで確認するともうすぐノタノ坂越えなのですがこの急斜面をMTBをかついで
登らなければいけません。私の下り快適仕様のMTBは重量は重い部類になります。
なのでこのような場所でかつぎの登りは非常に辛いです。



もうすぐ尾根です、あそこを越えればあとは下りのはず。
ひと踏ん張りです。
ですがここで事件発生!はじめに言っておきますが事件の画像はありません。
なぜなら事件ですから写真撮ってる暇ありません、なので文章だけです。



事件とは、上の写真撮った後カメラをポーチに収めると前方より低音の
羽音を響かせた黄色と黒の危険カラー昆虫が私に向かってくるではありませんか。
水沢峠の探索で見かけたハチ注意の看板を思い出しました。
頭を低くして飛び去るのを待ちましたがなぜか私の周りを飛んでいます。
ロックオンされてはまずいと思いかがんだまま後ずさりします。
しかしまたここでMTBが・・事態を悪化させます。
Uターン出来る道幅はないのでMTBを自分の身体のすぐわきでハンドルとサドル
持ってバックにて階段状の斜面を下っていました。
しかし登山道です。道は真っすぐでなくあわてる私は崖に足を踏み外して
しまいました。MTBもろとも崖っぷちギリギリで何とか踏みとどまりましたが
もう滑落すると思いしっかり落ちていく場所の確認をしておりました。
気を取り直して立ち上がり落ちかけたMTBを引き上げるとまだ例の羽音が
周りでしているではありませんか。
もうMTBをほっておいて登山道を下って逃げます。

しかしやっぱり奴は追っかけてきます。
もうこれ以上下へ逃げても仕方ない。意を決して逆の上へ逃げよう。
奴の隙をついて登山道を駆け上がり途中MTBを担ぎます。
そして上の写真の様な階段を尾根めがけて走り抜けます。
もう必死です。火事場の馬鹿力とはこのことです。



やっとのことでノタノ坂の尾根到着、ふりかえっても奴はいません。
一安心ですが完全に息が上がっています。
ただ息を整える間もなくここを離れたかったのですぐに先に進みます。



尾根を越えると先程とは打って変わって広葉樹の林の様です。
あと一カ月もすれば紅葉が綺麗になっていることでしょう。




茨川への看板です。
楽しいあとは下りのはずなんですが・・



下りもかなり危険地帯多数です。
写真のように滑りやすい急斜面に少しばかりの踏み跡をMTBでトレースしていきます。
ここも踏み跡を外すとMTBもろとも奈落の底です。


こんな大木が行く手を阻みます。
気持ちよくダウンヒル出来ません。
しかも写真には無いですがきつい登り返しもありました。



やっと気持ちよく乗れそうな区間が出てきました。



杉林の中をつづら折れにて下っていきます。



杉林を下りきると小さな沢に出ました。
木に茨川の文字が、ここまでのルートは間違いないと確信出来ます。
しかしこの先、沢のため踏み跡が確認できません。
しばらく沢を下っていきますが、本当にルートが合っているか確認できません。
20年前の記憶もこのあたりは全然ありません、ちょと心配になり立ち止まり
あたりを見渡します。



見つけました、沢よりちょっと上がった所に古い石垣が。
あやしいと思いとりあえずMTBを置いて見に行きます。



やっぱり登山道でした。いつもの目印もありました。
たぶん沢の流の影響で本来の登山道を見失ってしまっていたようです。
すぐMTBを取りに行って先に進みます。



しばらくすると突如見えてきました、木々の間から青色のトタンの大きな屋根が。
もうすぐ廃村茨川です。



村はすぐ眼下の河原の向こうに確認出来ますが下りるルートが不明です。
かなりの崖の崩落があります。

崩落個所をよけて杉林の中をなんとか強引に下っていきます。



ある程度下ると倒木の向こうにお地蔵さんを発見。
かなり古そうなので当時の物と思われます。
ってことはこのあたりに当時の道はあったのでしょうか。
現在は、崖崩れや倒木で当時の道は確認できません。



ちょっとピンボケですみません。
最後河原に下りるときはこんな崖から下りてきました。



13時30分 廃村茨川到着。 予定より1時間ほど遅れました。
しかし、ノタノ坂、かなりヘビーな所でした、心身ともにヘトヘトです。
ここで昼食後、しばし村の探索をして茶屋川林道を下ろうと思います。
続きは(後編)をご覧ください。


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