家族旅行 黒部渓谷パノラマ展望ツアー参加 前編
様子をお伝えしますね。
我が家にはご存じの通り柴犬のもみじがいらっしゃって泊まりのお出かけは
出来ませんでした。
しかし、大学生になった上の息子はもう一緒にお出かけすることもなくなった
為、留守番ともみじの世話を頼むことにして旅行の計画を練ることに・・
で、色々考えている時、ふと目にとまった新聞広告がこれ・・
なんかそそりませんか~?
調べて見ると、黒部ダムでの発電を行っている関西電力が主催する、黒部渓谷を
走るトロッコ列車を利用したツアーなのです。
で、このツアーの最大の見所は、トロッコ列車の最終駅の欅平駅からさらに奥へ
続く関西電力関係者しか入れない所へ特別に案内されるツアーなのです。
そこで、最終は、展望台からの北アルプスの絶景を見られるという山好き、探検好き
にはたまらないプラン、楽しみ~!
前置きはこれぐらいで、では、行ってみましょう!
3:00起床 3:30出発。
いや~、早いですね。
8:00には富山の宇奈月に到着していないと駄目なので早出します。
まあ、遊びの時は全然辛くありませんがね・・・笑
序盤は通い慣れた東海北陸道でひたすら北上します。
ひるがの高原SA越えてから濃霧に包まれます。
飛騨河合PAで休憩。
非常に寒かった~!
その後もひたすら北上して富山県へ抜けると綺麗な青空になってきます。
北陸自動車道から見る立山連峰。
幾重にも重なる山々が綺麗に見えますね。
その中で、一際荒々しい稜線の山に目が行きます。
剱岳でしょうかね。
宇奈月の看板が出てきました。
高速降りて一般道で宇奈月温泉を目指します。
7:40
自宅から約4時間、黒部渓谷鉄道 宇奈月温泉駅到着。
ほぼ予定通りでした。
ちょっと早いですがまずツアーの受付に行きます。
で、ここでちょっとしたアクシデント。
申し込んだツアーは9時発と思いこんでいたら実際は10時発のツアーでした・・
受付開始は9:20だそうです・・
なので、一旦車に戻ってゆっくりして準備をします。
時間になって再度受付へ向かいます。
受付で手荷物検査やツアーの注意事項を聞きます。
受付後10:03発 欅平行に乗車するため改札へ向かいます。
これが今回乗車するトロッコ列車の先頭車両。
客車はこんな感じ。
まるで遊園地の乗り物のようですね。
ちなみにこの鉄道のレール幅はナローゲージ(特殊狭軌 幅762mm)と言われる一般的なレール幅(幅1067mm)よりかなり狭い幅なのです。
このナローゲージは日本で旅客列車として採用しているのは下記三線しかない
そうです。
日本で1,067mm未満の軌間を採用している路線で、現存するものには次のものがある。
普通鉄道線
四日市あすなろう鉄道内部・八王子線 (762mm、2015年4月1日に近畿日本鉄道から移管)
三岐鉄道北勢線(762mm、2003年4月1日に近畿日本鉄道から移管)
黒部峡谷鉄道本線 (762mm) (ウィキペディアより抜粋)
この黒部渓谷鉄道以外の2つは私の地元三重県でしかも自宅より非常に近いところを
走っている列車なのです。
不思議ですね~。
10:03
定刻になり出発します。
脇では貨物列車に荷物積む作業しています。
もともとこのトロッコ列車は黒部ダム建設用の資材や作業員を運ぶ為の列車だったのを
観光に使っているので、現在でもダムや、発電所関係の方々がこの列車で資材を運んだりしています。
宇奈月駅を出発するとすぐにたか~い鉄橋を渡ります。
遙か下を流れる黒部川。
涼しい風が吹き抜けます。
宇奈月ダム通過。
ダム湖脇にある建物。
まるでスーパーマリオブラーザーズに出てくるお城のように見えますね・・笑
列車は轟音とともにいくつものトンネルを抜けていきます。
トンネル内は非常に冷たい空気で薄着だと寒いくらいです。
途中いくつかの駅を通過します。
先頭車両方面
客車後方、すごく長いですね~。
その後も遥か下にある渓谷を見ながら進んでいきます。
黒薙駅で一時停車。
この駅からは温泉に行けるようです。
秘境の温泉、行ってみたい~。
駅を出発します。
鉄橋の後はトンネルへ・・
左手に見える「冬季歩道」と書かれた看板。
あの看板のあるコンクリート壁の内部に関西電力のダム、発電所への管理用の通路が
あるそうです。
豪雪地帯なので冬には数メートルの積雪でこのトロッコ列車も運行できません。
なので関西電力の方はあの冬季歩道を片道6時間かけて歩いて発電施設へ向かうそう
ですよ。
凄いですね~、楽しそう・・・。
対向のトロッコ列車とすれ違い待ち。
「ねずみ返しの岩壁」
線路わきにはこのような見どころの看板もいくつかあり乗車中も退屈しません。
対岸に発電所が見えてきます。
「黒部川第二発電所」です。
この発電所、完成は昭和11年だそうでう。
古いですね~。中を見てみたい・・・
そんな黒部川第二発電所の後方見える絶壁が「ねずみ返しの岩壁」
猫又駅を通過。
線路わきには巨大ダンプや重機が置いてあり作業員の方も沢山みえました。
黒部渓谷は観光地でありながら作業現場でもあるのですね。
しかしこの巨大ダンプ、どうやってここまで運んできたのかな?
分解したパーツをここで組み立てたのかな?
河原が近づいてきましたね。
鐘釣駅通過
対岸に見える万年雪。
この黒部渓谷、標高は600mほどなのですが雪が解けずに残っているって
凄いですね。
走り始めて約1時間
もうすぐ終点の欅平です。
列車は終点、欅平駅に入ってきました・・・「世界の車窓」風に読んでみてください(笑)
11:00
欅平駅到着。
ここまででも十分楽しめましたが今回の旅はここからメインイベントです。
この終点、欅平駅からさらに続く、関西電力専用の列車に乗っていきます。
欅平駅から上流の軌道(トンネル)は、関西電力の専用鉄道です。
通常、関係者以外は立ち入ることができません。
しかし、このツアーに参加すれば、昭和10年頃から活躍しているこの凸型(トツガタ)の機関車が、竪坑エレベーター前まで運んでくれます。
この先頭車両は昭和10年から使われているそうです。
凄いですよね、太平洋戦争の前からですよ、その当時はまだまだ石炭を燃料とする
蒸気機関車が一般的だった時代にもう電力を利用した列車を運行していたとは・・
さすが電力会社ですね。
この列車に乗る前に関西電力のツアー担当者さまからこのツアーの注意事項を
聞きながら皆さんヘルメット着用します。
その後、列車に乗り込んでいざ出発!
ちょっと長くなってきたのでわくわくドキドキの未知の世界の様子は中編で~。
続く