鎌ヶ岳ーTREK (中編)

水沢岳からの尾根道の続きです。
すぐにかなりの急斜面のザレ場が出てきます。
斜度が急で非常に滑りやすく2本脚での歩行は完全に無理です。
しばし考えます。ルートは間違いでないのは確実なので進むしかありません。
考えて出した答えは「しゃがんだ状態で両足を滑らして斜面を下ろう、
もしスピード出過ぎたらスキーのコブ斜面のように斜面の随所にある丸い岩で
減速していけば大丈夫だろう」でした。





この斜面をしゃがんで滑り下ります。
しかし実際に滑り下りると予想以上の滑りっぷりにびっくりです。
なんとか1つ目の岩の所で止まって進むルートを思案します。
この先スピード出過ぎて岩で止まれずに滑り落ちて行けばそれはすでに
「滑落」です。冗談ではすまないことにもなりかねません。
するとさっき追い抜いてきた年配の登山者の方が軽快な掛け声とともに
このザレ場の横の林の中を下っていくではありませんか!
私とっさに大きな声で「そっちの道あるのですか~」と声をかけました。
返事は「こっちのが安全だよ~」だって!
「早く言ってよ~!」って心の中で叫びました。
その後すぐに(あのおじさんを抜くんじゃなかった・・)と後悔しつつ
今滑り下りた斜面を四つん這いであり地獄を登るかのごとく必死に戻りました。






必死に登り返して安全なルートへ入ったところ。
なるほど歩きやすいルートではありませんが確実にこちらの方が安全ですね。





しかし下の方までくると結局ザレ場を通るルートになってしまいます。

ただこの辺りは岩と岩の間隔がかなり狭いのでしゃがんで進めば全く問題ありません。
下方の方が追い抜いて行ったご年配の登山者です。





ザレ場をクリヤーすると暫くは歩きやすい尾根道です。






しかしこんな崩落現場のすぐわきを通るところもあります。





幾つかの小さなピークのある尾根の一番奥に鎌ヶ岳が鎮座しています。

小さなピークを一つ一つ越えて進んでいきます。





左右に巻道があるピークが現れました。
画像のようにしっかりとした踏み跡が右側についています。
左側の道はちょっと下り気味のルートで進む方向も目指す方角とは違うため
疑いもなく画像のルートを進みました。

このルートの踏み跡の一番先からの画像が下の画像です。




画像では分かりにくいですがザレ場の急斜面です。
下までの落差は10mくらいはあるでしょうか。
ここもしゃがんで滑り下りれば進むことは可能でしょうが登りは
不可能かも知れない感じです。
さすがにここは勢いだけで進むとエライ目に会いそうなので先ほどの左側の
ルートを確認に戻ります。




こちらが左側へのルートの入口。とりあえず進んでみます。





暫く進むと向かう方向も目指す方角になり鎖なんかも出てきました。
やっぱりこっちのルートが正解でした。

何事も勢いだけでは駄目ですね・・・








ずいぶんと目指す鎌ヶ岳が近づいてきました。








すぐ近くのピークを登っていく先行者の方が良く見えます。
しかしあそこに行くにはいったん激坂を下って再度登る感じのルートになっています。






その激坂下りがこの画像です。
真新しい鎖が設置されています。
画像では分からないと思いますがこの先崖に近い下りルートになっています。






その後こんな感じのルートもあります。
まるで剣岳のカニの横ばいのように岩の斜面に鎖が横に渡って設置されています。
一見かなりの危険個所のようですが、以外に鎖に頼らずとも全然平気でクリヤー
出来る感じです。






岳峠へ到着。
鎌ヶ岳のピークはもう少しです。






岳峠を過ぎて少し進むと長石谷ルートへ分岐があります。
分岐から長石谷ルートへ少し進むと鎌ヶ岳山頂が間近に見える所があります。
そこからの画像がこの画像と下の画像です。





一眼望遠でのショット。
山頂の人が確認出来ますね。








山頂間近の急斜面の登り。
登山道と思えない急斜面とその斜面に点在する大きな岩の数々。







もうすぐ山頂。
山頂でくつろぐ登山者の方の声が聞こえてきます。
はやる気持ちを抑えてゆっくり登っていきます。








登頂です!




「鎌ヶ岳山頂 1161m」






天気最高!
滋賀県側の山々の景色です。
みなさん雄大な景色を見ながらのランチ。自分の足で登ったものだけが味わえる
絶景のランチ。
早く私も絶景のランチを楽しもうと場所を探します。





山頂にはこんな祠もあります。





こちらは三重県側の景色。
先日行った御在所岳が良く見えます。
鈴鹿スカイラインも見えますね。





この岩場で絶景ランチにすることとします。





御在所岳をバックにコンロで湯を沸かします。
本日のランチはパンとスープです。
このセットは最近のお気に入り。
もちろん食後のコーヒーでの一服も忘れてはいません。





開封前のインスタントスープのふた。
気圧の加減で膨張しているのが分かりますね。

食後は下界の景色を堪能しつつ写真撮影をして下山する予定です。



その様子は(後編)で、お楽しみに~。



続く


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