雪の竜ヶ岳ーTREK(後編)

お待たせしました、
後編です~!




アイゼン装着してストックフル活用で急斜面を登ります。


ある程度登って落ち着けるところで止まって振り返ってみます。



斜度はこんな感じ。
本来の登山道は何処に付けられているのかな・・・?


この斜面の下に人影が見えますね。





先ほど追い抜きてきたそり遊びをしていた女性2人組みの方々ですね。
この斜面の下でもスマホで写真撮ったりしてキャピキャピ(表現古い?(笑))して
ましたよ。
しかし彼女たち、この斜面登ってこれるのでしょうか?





写真撮った場所からすぐに木に付けられたルート案内の番号札発見。
ここでルートは間違いないですね。
ってことは夏ルートもさっきの急斜面に付いているってことですね~。





急斜面を過ぎて暫くで金山尾根分岐に到着。
ここから先は2年前の6月に登った時に一度通ったことのあるルートです。






いよいよ竜ヶ岳山頂が近くに見えてきました。






そして進むにつれ周りの木々は樹氷に姿を変えていきます。
下界の絶景、青い空、白い雪、そして樹氷!


辺りの景色すべてが非日常で目を奪われます。


ってことでいつにも増して写真撮りまくって来ましたのでこれから暫くは
景色メインの写真が多くなりますのであしからず・・・(笑)






まるで満開の桜のような樹氷。




青空と樹氷。






雑木林を抜けて行きます。





まるでスキー場のような広い雪原。









静ヶ岳から藤原岳へ通じる縦走路への分岐を通過します。





雑木林を抜けてきた私の足跡。


そしてここからはさらに幻想的な雪景色に包まれていきます。


ってことで幾つかの写真を紹介しますね。


















何処を向いてもため息出るほどの絶景です。


私、20~30代の頃は毎年スキーに出かけていて雪山(スキー場)には結構足を
運んだ経験はあるのですがやっぱり人の手の入った安全の確保された雪山とは
違いますね~。


四季折々の景色を見せてくれる山ってやっぱり良い物ですね~。




景色に目を奪われながら進んで行くと山頂へはもうすぐの所まで来ました。






山頂までの最後の急登が近づいてきました。





これから最後の急な登りの始まりです。





足跡一つ無いルートを登って行きます。
ここは笹原の中にある一筋のルートが確認できるので迷うことなく進めます。
しかし文字通り直登なので結構しんどい感じです。





時折滋賀県側から強烈な西風が吹いてきて雪が地吹雪のように舞いあがります。
天気いいのですが顔面は冷たいの通り越して痛いです・・・。






急斜面の登り途中、休憩がてらの写真撮影。
斜度はこんな感じ。
こちらは三重県側。





こちらは滋賀県側。
奇麗な笹原ですね。
ちなみにこの笹原、昔は鈴鹿の他の山でも比較的多くあったそうですが最近は
自然環境の変化の影響か減少していると聞いたことがあります。





振り返った画像、
自分の通ってきたルートが見渡せます。






山頂はすぐそこの所まで来ました。






見えてきました!






幾度か来たことのある山頂ですが冬は初めてなので新鮮です。






11:30
麓を出発して約3時間登頂です!
顔面痛い強風ではありますが天気は回復して良かったです~!


しばらく山頂をふらふらします。





なんとか強風に耐えている木の柱。
そこには小ぶりながら海老の尻尾と呼ばれる物が見れます。
その海老の尻尾の画像を幾つか紹介しますね。







石榑峠への看板。
こちら方面へ下山するとスノーポンでトレッキングした石榑峠へ降りられます。






山頂の看板のたもとにいらっしゃる仏像様にも海老の尻尾が・・・





ここからは周りの景色をどうぞ。






下界の景色も見渡せます。
いなべ、桑名方面




登ってきた遠足尾根の向こうに養老山脈が見下ろせます。





釈迦ヶ岳から御在所岳方面も見渡せます。





中央やや左のピークが釈迦ヶ岳の山頂。
一筋の縦走路も確認できます。
右端の高いピークが御在所岳の山頂。
かすかですが気象観測用のドームの建物も確認出来ます。





そして眼下にはスノーポントレッキングで行った最終到達地点の鉄塔跡が見下ろせます。






こちらが望遠での画像。
その時はあそこからこちらを眺めて、「いつかはあそこに登りたい」と思ったその
あそこに今立っています。
なんとも言えない満足感に浸ります。





こちらは今は完全に車両通行止めの旧国道421号線。






こちらは藤原岳の石灰採掘の斜面。
通常の登山道では近づく事はできません。
3年前の友人F氏との登山で道なき道を進んですぐそばまで行ったことありますが・・





藤原岳展望台付近。





御池岳山頂付近。





一通り山頂をふらふらしながら写真撮ってから腰をおろしてやっと休憩。
本当ならここでランチ休憩としたいのですが西からの強風でいつものラーメンは
お湯沸かすのが困難と思われます。





ってことで非常食用の菓子パンをいただくことに・・


甘い物が非常においしく感じます~!





パンを食べきって一息ついてゆっくりしていても寒いのですぐに下りはじめます。






この山頂から直で伸びる中道。
2年前はここから下山しましたが、積雪時のルートとしてはハードそうなので
今回はパス。






笹原の中に一筋に伸びているルートが中道。


下りは途中にあった金山尾根のルートから下りる事にします。
金山尾根分岐までは先ほど通ったルートです。





奇麗な雪原。
あえて先ほど通ったところとは違うところを進んで見ます。
リスクもありますが好きなところを歩ける、これが雪山の醍醐味ですね。





先ほど通ったルートに戻ってももう足跡がほぼ消えています。
強風にかき消されてしまったのでしょう。
吹雪の雪山でホワイトアウトしてしまい遭難するってのはこんな感じで自分の
足跡もすぐに消えてしまのでしょうね。
そうやって考えると踏み跡の全く確認出来ない雪山って怖いですね・・・








笹原の中の樹氷。
木々はシロヤシオだと思われます。
春になると枝全体に白い花?を咲かせるので草原の中の羊のように見える木として
有名ですね。
羊の色とはちょっと違いますがそれっぽく見えなくも無い景色ですね(笑)


また春に本物を見に来ようと思います。






樹氷の先端。


けどこれって本当に樹氷なの・・?
ただ単に枝に付いた海老の尻尾・・・?
ウィキペディアで調べてみたらなんやらややこしい事いっぱい書いてありました(笑)


で、結論はやっぱり樹氷で良いみたい・・・です・・、  たぶん・・・・・。






金山尾根分岐まで戻ってきました。
ここから右手へ進みます。





新雪の尾根道を進みます。
ここも踏み跡が全くないので何処を通って行けばいいか解りませんが基本、
尾根を進んで行けばいいので道迷いの危険はあまりないですね。





見晴らしの良い尾根道を下って行きます。





登ってきたルートも見えます。





下り途中であまり風の当たらない場所を発見してちょっと遅いランチ休憩とします。






いつものメニュー。
しかし雪上の方が地面より安定したクッキングスペースを確保出来ますね。





こんな景色を眺めながらラーメンすすります。


ここで一人の女性の登山者が私の脇を下って行きます。
挨拶のみでしたが多分下の駐車場で見た女性だと思われます。
私より若い感じに見えましたが雪山でソロとはかなりの方ですね。
しかもアイゼン着けずに下って行きましたよ~!
ストック活用して滑るの前提で歩いている感じ、凄い!


これで私が先頭では無くなったので道迷いの心配もなくなり気楽に下れますね。





昼食後暫く歩くと雪の無い場所も所々に出てきたのでここでアイゼン外します。







その後もさっきの方のトレースを追って下って行きます。


ここでプチ事件発生!





尾根道を真っ直ぐ下りてきたらこれ以上進むと危険な斜面へと変化します。


ここにたどり着く前にもおかしな感じはありました。
先行する女性の足跡が無いな~っと思いながらもほぼ雪の無い急斜面だったので
跡を見つけられないだけだと思い込んで下っていました。


しかしどんどん急斜面に変化していきやがて進むを躊躇する斜面になってしまい
いよいよルートミスしたと確信します。


いつものソニーのハンディーナビ持ってますがこのルート、またもや表示されていない
ので役に立ちません・・・・。


ま、そんな時は、ってどんな時もそうですがあせらず、
基本に戻って確実にルートを把握出来ていた場所まで戻る。
それを実践します。


先ほど下りてきた急斜面を登り返します。





5分ほどで雪面に足跡があるところまで戻ってきました。
そこで正しいルートを発見。
尾根の進行方向より左へ下るポイントを見逃していたようです。





ターニングポイントはココ。(上3枚目の写真と同じ)
この踏み跡の先は雪がないため足跡はこの先へ続いていると思い込んでいました。
しかし本当はここの左手の急斜面へ向かうのが正しいルート。
要は尾根道を途中から脇へ下る感じなのです。


たぶん先行の女性の方も一度本来のルートを通りすぎてしまっていると思います。
私もその足跡につられてしまってミスしてしまった感じですね。


やっぱり雪山は油断できませんね・・・雪がなくても山は油断したら駄目ですが・・・。






尾根から下りると幾つかの踏み跡が現れます。


その後はひたすら下って行きます。








まわりにほぼ雪が無いところまで下りてきました。






金山登山道の入り口まで下りてきました。





何度も通ったことある青い橋。





下には奇麗な川が流れています。





丸太の橋を渡って・・・





林道に出ました。


ここからは20分ほど林道を歩きになります。





朝、登って行った遠足尾根入口を通過。




15:00
車に到着。
画像は時すでに車で走っちゃってますが・・・


駐車場に戻って下山届を朝のお姉さんに出しに行き色々話してたら写真撮るの
忘れちゃいました・・(笑)


で、今日は、目的の山の登頂を果たせたので自分にご褒美の温泉へ向かいます。







15分程で到着。
藤原岳を眺められる温泉です。
(温泉からは見えませんが・・・)





阿下喜温泉です。
鈴鹿北部の山の帰りにはちょうど良い場所にあります。
ここで冷えた身体を暖めて、疲れを癒します。






温泉入ってからの帰りの道中。
山は再び厚い雲に覆われています。
今日は私が登っている間だけ上天気だった感じですね~。


今回は良い雪山トレッキングが出来ました。
もう3月も中旬なので、今シーズンの雪山トレッキングはこれが
最終になるかもしれません。
また来シーズンの雪山に向けてもっと装備を充実させたいですね。


アルパインブーツにトレッキング用のストック、そして本格アイゼン、ピッケル
ヘルメット、ウエアー等々・・・
言い出したらきりがありませんね~。


確実に予算には「きり」があるのでどれを優先させるか、悩む所です・・(笑)



終わり。





おまけ


GPSログ画像



登りの遠足尾根の序盤はログ取れていませんし、乱れていますね・・・





赤い矢印の所が下りの金山尾根でルートミスしたところ。
反省・・
もっと地図読めるようにならねば・・
今回はこの国土地理院の地形図プリントアウトして持っていったのですが
しっかりルート記載されているのは今は通れない裏道(ホタガ谷)と
中道、石榑峠へ下りる表道です。
遠足尾根も途中までの記載しかありません。
言いわけみたいですが1:25000の地形図にしっかりルートが記載された地図が
ほしいですね。




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