槍ヶ岳ーTREK リベンジ編6
南岳新道の見晴らしの良い尾根ルートを下って行きます。
結構な急斜面ですが見晴らしが良いので気分良く下って行けます。
途中見つけた救急箱。
これと同じものを飛騨沢でも見かけました。
山小屋の方の好意で置いてもらっているようです。
ここに書いてある靴のソールのはがれは結構あるようですね。
この山行中でも一人テープぐるぐる巻きの靴の方見かけました。
靴も車のタイヤと同じで溝があれば良いってものじゃないのですね・・
北穂高、大キレット方面に雲が湧き上がって行きます。
下ってきた尾根を振り返った画像。
周りに草木が多くなってきました。
森林限界から抜けたようです。
ルートはうっそうとした草木に覆われてしかも足元は大小の岩でガレた急斜面で
非常に歩きにくい状態になりました。
こんな朽ちかけたはしご?木道?どちらともいえないものや、
アルミの梯子や、
完全に朽ちてしまっている丸太の橋など危険な個所多数でてきます。
油断すると転倒や足の捻挫なんかをやらかしてしまいそうなルート
です。
11:30
ランチ休憩後もう1時間歩いていますが山小屋はまだあんな所です。
ちょっと立ち止まってハイドロシステムの水を口いっぱいに吸い込みます。
そしてしばし周りを見渡してみます。
赤く色付いた木の実。
なんて名前の木なのでしょうか?
やや、色つきかけた木々。
秋の始まりを感じますね・・・
その後も熊笹のルートや、
粉々に粉砕された梯子?と変化に富んだルートで飽きません。
標高2200mまで下ってきました。
ランチ休憩した所より標高約500m下がりました。
槍平小屋までは標高差約200m、もうすぐですね。
やがてルートは沢に出るようです。
南沢に出ました。
旧道はこの沢に沿って登って行ったようなのですが旧道の痕跡は見つけられ
ませんでした。
暫くは岩にマーキングされた目印を頼りに沢を下って行きます。
目の前にはさっきまで見下ろしていた尾根を見上げるところまで下りてきました。
茂みにピンクリボンの目印発見
沢からまたうっそうとした茂みにルートは入って行くようです。
茂みの中のルートは熊笹に覆われています。
ふっと、熊笹って言葉から新穂高にくま目撃情報が貼ってあったのを思い出しました。
クマ出没注意看板も最近よく見るので慣れてしまって全然注意していませんでした。
前回7月の落石注意と同じで注意を怠ると万が一ってこともあります。
なので、ザックに付けてはいたが音が出ないようにしていたクマ避けの鈴を鳴らして
歩きだします。
熊笹ルートを歩くこと約10分で山小屋の赤い屋根が見えてきました。
12:15
槍平小屋到着。
南岳小屋から休憩込で約3時間、ほぼ標準タイムですね。
しかしこのルート序盤の尾根ルートからの下り以降かなり荒れています。
雨の日なんかこのルートかなり危険な状態になりそうです。
大きく滑落なんて事はなさそうですが転倒による捻挫や骨折って事態にも
なりかねないようなルートなので始めて通る方は気を付けてください。
私は今回下りで通りましたが、登りは登りでかなりの急登なので大変なルート
でしょうね。
こちらが南岳新道の槍平小屋裏手からの入口。
このルートではあまり登りたくないですね・・
しかし大キレットへの最短ルートになると思われるので、いつかここを登るときが
来るかもしれませんね~。
槍平小屋で休憩させてもらう事にします。
同じく休憩していたカップルの方とお互いの通ってきたルート等の
情報交換をしながら休憩します。
ここからは7月に登りで通ったルートを下ります。
新穂高までのコースタイムを確認すると約3:30です。
車に戻れるのは午後4時ごろになりそうです。
新穂高までは休憩出来る山小屋はここ以降はもうありません。
ここで何か腹に入れておかないと途中でガス欠しそうです。
ということで、ここでカップ麺のどん兵衛を購入していただきます。
お湯付きでたしか300円程だったような・・
あいまいですみません、こんな所でコンビニのようにお湯付きで購入できる
嬉しさで金額はどうでも良い感じでしたもので・・
カップ麺を美味しくいただいてから小屋をあとにします。
ここから約3:30分ひたすら歩きます。
穂高の稜線が雲の切れ間から見えます。
うっそうとした林の中をひたすら下って行きます。
やっぱり7月歩いた上高地へ続く槍沢ルートの方が歩いていて気持ち良いですね。
南沢通過。
先ほど南岳新道で下ってくるときもこの沢の上部を渡っています。
出ました。石の廊下とでも言いましょうか・・
ほんと、不思議な岩です。
私、もう一度この岩が見たくてこのルートを通ったようなものです、(嘘・・)
前回は悪天候でじっくり見れなかったので、今日はじっくり観察してみます。
やっぱり上は真っ平らですが下部はいたって普通の岩のようです。
見れば見るほど不思議です。
どうやったら自然にこんな岩が出来るのでしょうか?
じっくり観察後、「シンホ高」方面へ向かいます。
滝谷手前の藤木レリーフ前を通過します。
滝谷を渡ります。
滝谷の上流側の景色。
荒々しい岩の稜線も見えます。
あの稜線はどのあたりなのでしょう?
地図で確認すると北穂高南峰からドームと言われる付近でしょうか?
北穂高岳から奥穂高への稜線ルートはあそこを通って行くと思われます。
なかなか大変そうですね~、行ってみたい・・
ここでちょっと休憩。
ザックを下ろして沢の水で顔を洗います。
冷たくて非常に気持ち良いです!
岩の上で昼寝でもしたくなる気分ですが、この先まだまだあるのでそのまま進みます。
一本橋を渡って進みます。
林の中の一本道。
白出沢が出てきました。
この先は林道歩きに変ります。
大きな岩に腰掛けて少し休憩。
今回の山行は今日の最終日が一番距離歩きます。
下りなのでなんとかなりますが、結構足腰に疲れがきており、いつもに増して
休憩したくなります。
こんな時は単独なので自分のタイミングで休憩出来るので良いですね。
その後は単調な林道歩きになります。
3:15
穂高平小屋へ到着。
9月の営業は週末と祝日のみだそうです。
7月は全く営業していませんでした。
かすかに撮影している私が映っているのはご愛嬌で(笑)
穂高平から林道ショートカットルートを抜けて行きます。
ショートカットするとコンクリ舗装の林道へ変化します。
平日だからでしょうか、河原には砂防ダム建設の重機の音が響いています。
新穂高ロープウェーの建物が見えてきました。
同時にロープウェのゴンドラが駅に滑り込んで行きます。
午後4時「無事下山」です。
で、下山後の最大の楽しみである温泉施設の営業が気になります。
7月は見事に定休日だったので今回はこの温泉のリベンジでもあります。(笑)
正面に見える湯気の立っている建物がその温泉施設です。
営業していると信じて歩みを進めます。
「中崎山荘」到着!
ん~!!
なんと「本日の営業は終了しました」看板が立てられているではありませんか!!
ズコッ~!!
ずっこけそうでした。
そうです、本日は9/15なのです。
この9月、休館日は3日間しかないのになんで~!!
最後の最後でこんな落ちが待っていたとは・・
トホホ・・・
下山後、車に荷物を置いてからこの温泉で疲れを流して、食事をいただきながら
一人ビールで乾杯を楽しみに、楽しみにして約10時間歩いてきたというのに・・
本気で倒れそうでした~・・・
嘆いていても仕方ありません。気を取り直して下山届を提出します。
もうビールはあきらめます。その代わり新穂高登山センターで購入した強炭酸の飲料で
楽しませてもらった山に一人乾杯します。
「3日間無事楽しませていただきありがとうございました~!又来年もお邪魔しますね」
なんて心のなかで言いながら、サイダーを飲み干します。
雲が多いながらも初めて新穂高からバックの山々を見た気がします。
(厳密には3年前の夏の晴れた日に家族での日帰り旅行でロープウェに乗ってますが)
午後4時20分車に到着。
当初の予定は先ほどの温泉でビールと食事も済ませてここで車中泊をして
明日ゆっくりドライブを兼ねて帰宅しようと思っておりました。
さすがにここまで来て温泉はあきらめられないのでいつもの温泉へ行くことにします。
で、いつもの「ひらゆの森」です。
ほんと最近この温泉よく入ります。
決してここが嫌なわけではないですよ。逆に凄く良い所です。
しかしです。ここで湯あがりのビールなんて飲んでしまったらここで一泊しなければ
なりません。
さすがにここの駐車場では車中泊は出来ないと思われるのでビールはあきらめます。
ここの温泉に浸かりながら今後を考えます。
温泉出たら午後6時は廻りそうです。どこかで食事をして午後7時ごろになりそう。
ビールも飲まずどこかの駐車場で車中泊ってのも気が進まないので頑張って
今晩中に帰宅することに決めました。
帰宅する前に平湯大滝の傍にある食事処へ立ち寄ります。
ここはこの夏に家族で平湯温泉に入りに来た時にも立ち寄りました。
その時食べた料理が非常に美味しかったのでまた来てみました。
店内はこんな落ち着いた雰囲気です。
頼んだメニューは「飛騨牛鉄板焼き定食」って名前だったような・・
ま、とにかくボリューム満点でお肉は柔らかく美味しいのです。
気になるお値段も結構リーズナブルだったような・・
すみません、疲れていたので細かいことは覚えていません・・
詳細が知りたい方は「食べログ」の「お食事処 あんき屋」をリンクしておき
ますね~
さて、腹ごしらえもしたので、今回も自宅まで「した道でGO」で帰宅するとします。
最後まで長々と私のブログにお付き合いいただいた方本当にありがとうございました。
お疲れさまでした!
今回も目当ての温泉が休館日というオチがあってブログネタ的には面白かったような
気がしますが、徳山ダムの徳山会館の再来のような感じでしたね(笑)
今年はもう北アルプス登山は終了しますが、また鈴鹿の山を楽しもうと思います
ので、また暇あったらブログ覗いてみてくださいね~。
終わり