旧伊勢街道 (伊勢~伊勢神宮内宮)

旧伊勢街道MTB旅の続き、伊勢市に入ったところからです。





伊勢市に入ってすぐに目に入ってきた建物、ド派手です。
「あゆ」(ちょっと古い?)か「大阪のおばちゃんか」ってくらいの存在感です。
大きい建物ですが個人宅のようですのでこれ以上のコメントは控えさせていただきます。





次に出て来たのが老舗「へんばや」。ガイドブックによると
馬に乗った参宮者がここで馬を返して一休みした(返馬)茶屋から名づけられた、
とのこと。現在も伊勢地方の名物「へんば餅」を売っているお店です。
写真ののれんの位置からもからもわかるように本日は残念ながらお休みのようです。




郊外の広い道から見える山々、目指す伊勢神宮の内宮はあの山のたもとあたりでしょうか。




旧街道は右手のほうへ別れていきます。






旧街道は住宅街のなんでもない角を曲がって進みます。




「紀州藩高札場跡」現在は喫茶店の駐車場です。





街道沿いで見かけたカーブミラーの不思議な看板。
「第一部」地名でしょうか?しかし電柱の地名看板は元町と書かれていました。
ってことは何?ちなみに「第二部」もあるのかしばらくきょろきょろしましたが
見つけられませんでした。




ここには「鳥羽藩高札場跡」があります。
さっきの紀州藩の高札場とそんなに離れていないようですが・・




宮川の手前の自動車学校前の石碑。
「参宮人見附」と刻まれている。どういう石碑なのかガイドブックにも記載がなく
ネットで調べてみました。
「木製の常夜燈の柱部分を縦に半切されて「参宮人見附」碑に流用。
宮川左岸の渡し跡近く。建立年不明。」だそうです。なんかよくわかりませんね。
それより近くの自動車学校の「赤い教習車」(サスペンスドラマの題名みたいですが)
が気になります。




なんとマツダの「アクセラセダン」ではありませんか、しかも赤色でなぜか有名な
キャラクターまで描かれています。なんとも派手な教習車ですね。
教習車も私が免許取得した時代の地味なタクシーと間違えそうな白のクレスタセダン
ディーゼルM/T車とはずいぶんイメージが変わってきましたね、この車なら若い女性でも
抵抗ないかもしれませんね。
マツダ車好きの私にはうれしい光景でした。





宮川の堤防に突き当りました。本来旧街道はこのまままっすぐ川を渡って進んで
いたそうですが現在は少し上流にある宮川橋を渡っていきます。
なのでしばらくは橋を目指し堤防道を進みます。




宮川橋です。
宮川は、三重県南部を流れる一級河川。延長91kmは、三重県のみを流れる河川としては
最も長い。 国土交通省の一級河川水質調査で、平成3、12、14、15、18、19年に1
位となっており、清流で知られる。神宮式年遷宮のお白石持行事に使用する石は、
この宮川の河原から採集する。

(ウィキペディア抜粋)



宮川を渡ると桜の木のしたになにやら旧跡の看板があります。






旧跡 「宮川 桜の渡し」だそうです。当時のにぎわいを見てみたいものですね。







古いお宅の前の赤い郵便ポスト。昭和の香りがします。
ちなみに私の生まれ育った自宅のすぐ横にも同じタイプのポストがありました。






文政5年(1822年)建立の道標。ガイドブックには「すぐ外宮江十三丁半 内宮江
壱里三十三丁半」と刻まれていると記載されていますが、どう見ても違う気がします。
「宮川」 「二見」という文字が確認できます。






こちらも昭和の香り漂う商店ですね。
看板が、新しい感じがするのでまだまだ現役のお店のようです。






大きな幹線道路を渡ります。本来の旧街道はこの道路を斜めに横切る形で進んでいった
ようです。






外宮への現代の道標(看板)が出てきました。あと1,2kmで外宮です。





旧街道はこの角を一方通行で進入禁止(軽車両を除く)方面進んでいきます。
当方MTBなので軽車両です。なので一方通行関係なしで進入できます。
やはり自転車は素晴らしい乗り物ですね。




街道沿いに古い大きな屋敷が出てきました。その建物の玄関が下の画像です。







「萬金丹」という物の商店でしょうか?柱に営業中の札と呼び出しブザーがありますので
現在も営業中のようです。しかし人の気配は全くなしです。
萬金丹とはどんなものなのか興味がありますが、呼び出しブザーを押す勇気ないので
写真撮影だけにしました。





詳細の看板です。しかしそもそも萬金丹とは何かは具体的に記されていないため
調べました。それがこちらです。
「萬金丹は、江戸時代、旅の道中に常備する万能薬とされていましたが、
主に胃腸の不調を改善するもので、その効能は、食欲不振、消化不良、胃弱、飲みすぎ、
食べすぎ、胸やけ、胃もたれ、はきけ(胃のむかつき、二日酔い、悪酔、悪心)
などとなっており、又、配合されている生薬には、下痢、腹痛にも効果があり、
その用途は幅広いものでした。」

だそうです。






萬金丹屋さんからすぐに外宮到着です。せっかくなので外宮もMTBを置いて参拝
しようと思います。





あたたかなお日さまを浴びて境内を歩きます。





さすが歴史のある神社ですね、杉の木の太さは尋常じゃないですね。






神殿です。これより先の写真撮影はだめだそうです。
このあときっちりお祈りをさせていただきました。





こちらは別宮といわれる所。「多賀宮」だそうです。
なぜか親近感がわきます・・なぜでしょう・・・?




外宮を参拝後、内宮を目指します。





弘化4年(1847年)建立。「すぐ御さんぐう道」と刻まれているそうです。
画像では「すぐ二見」と刻まれているのが確認できます。
ここは旧二見道との追分です。ガイドブックによると旧二見道とは二見興玉神社へ
参拝する人や二見まで船でやってきた人が通った道だそうです。




街道はわりと勾配のある上り坂になりました。基本海沿いを進む伊勢街道なので
アップ、ダウンほとんどなかったためここが唯一の坂道と思われます。
しかし最近山行ってないので体力落ちている気がします。激坂の登りでもありませんが
息が上がってしまいそうでした。




坂を登り切ると「油屋跡」ってのが出てきます。
油屋とは江戸時代の遊郭だったそうです。ちなみに現在は普通の民家が建っております。






街道よりすこし外れた所にある「麻吉旅館」。
非常に趣のある旅館の建物です。旅館としての歴史は下の画像でご確認ください。
ちなみに現在も旅館としての営業をしているようです。
「千と千尋の神隠し」的な雰囲気のする旅館です、一度泊まってみたいですね。







ちょっと見にくいですが興味ある方はどうぞ。
下の画像は麻吉旅館のその他の画像です。










麻吉旅館からしばらく進むと「伊勢古市参宮街道資料館」があります。
しかし残念ながらこの日は休館日でした。





資料館の駐車場にあった案内看板。
江戸時代このあたりは古市と呼ばれ江戸の吉原、京の島原と並ぶ日本三大遊郭
の一つだったそうです。しかし現在は当時のにぎわいは感じられません。




街道沿いに現れた大きな常夜灯2基。
大正3年建立のものだそうです。比較的新しいもののようですね。





もうすぐ内宮です。
それにしてもこんな平日でも駐車場は満車みたいですね。
私は今日はMTBなので他人事ですが。




内宮参拝の前におかげ横丁のあるおはらい町へ立ち寄ります。



さすがおはらい町、老舗がたくさん軒を連ねています。
それと例の銀行ありますね、ここでも周囲の景色に溶け込んでいますね。


もうお昼を過ぎている時間です。
わたくし今回の旅は昼食をここで食べようと思い
食糧は何も持ってきていません。
時間は13時を過ぎていますが自宅での朝食から
何も食べていないので結構
腹ぺこです。食べるところを探しますがこの先は人で
あふれかえっておりMTBでの移動は
困難な状態でした。
なので少し戻っておはらい町の入り口にある大きな建物のお店に入ることにしました。



ここで昼食とします。




頼んだのは伊勢の名物のてこね寿司と伊勢うどんの定食です。
実は私20年ほど前にここで同じ定食をいただいたことがあります。
その時の感想はあまりいい印象ではなかったのですが、せっかくなのでと思い
頼んでみました。
感想は大変な空腹だった為か、歳をとったせいかわかりませんが思ったより
おいしくいただけました。





昼食後いよいよ最終目的地の伊勢神宮の内宮です。
内宮の入り口が国道23号線の終点です。
思えば旧伊勢街道とずっと並走してきていました。
国道23号線は現代の伊勢街道ですね。




MTBを置いて参拝に向かいます。





式年遷宮で新しくなった鳥居。







五十鈴川を渡ります。




広びろとした境内を進みます。しかし2月とは思えないポカポカ陽気です。





ここにも大きな木がいたるところに生えています。





本殿です。このあとしっかり参拝させていただきました。




境内で見つけた真新しい建物。檜の香りが周囲に漂っておりました。
奇麗です。心が洗われる感じがしますね。こういうものを見て落ち着く気がするのも
歳を取ったせい?




参拝後お土産を探しに再度おはらい町に向かいました。
それにしてもすごい人出です。本当に今日が平日とは思えません。
あまりに人が多いので自分のお土産(地ビール)を購入して足早に立ち去りました。
その後MTBを取りに戻りJR伊勢市駅を目指します。
内宮からは近鉄の五十鈴川駅が近いのですが、近鉄ですと途中で乗り換えないと
桑名まで戻れないので、直通で戻れるJRの紀勢本線の快速みえに乗るために
伊勢市駅を選びました。
伊勢市駅は外宮のそばですのでちょっと内宮からは距離がありますが乗り換えの
煩わしさを考えたら多少遠くてもいいかと思いました。





JR伊勢市へ到着。なかなかきれいな駅舎です。




ここでMTBの梱包します。「梱包前」です。



「梱包後」です。非常にコンパクトになりますね。






でいきなり自宅です。自分へのお土産。伊勢の地ビール。




家族へのお土産。定番ですね。三重県の駅、高速のサービスエリアどこでも買えますが・・



これにて旧伊勢街道MTB旅のレポートは終了です。
ながながととりとめのないレポートにお付き合いいただきありがとうございました。
思いつきで始めた旧街道MTB旅でしたが結構楽しめました。今後も続けていきたく
思っていますが、現在は次に目指す旧街道は決まっておりません。
季節がらもうすぐ春なので山の雪もなくなりつつあります。
なので次は久々に山へ行きたく思っております。何所へ行くか、MTBか
トレッキングかも決まっていませんがまた行った際にはこちらで
レポートしますのでお楽しみに。


終わり





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