治田峠~藤原岳縦走ーTREK No2

道迷いの中、不安な気持ちを抑え再度ナビ画面で現在位置確認をします。




やっぱり右手の斜面に沿って登って行く感じです。





ってことでこの斜面沿いにゆっくり歩いてそれらしいところが無いか探します。





で、見つけました。
うっすらですが斜面をトラバースする感じの踏み跡発見。
足を滑らさないように慎重に進んで行きます。




すると道標出てきました。
やっぱり正解でした~!
しかし、ほっとしたのもつかの間、この先も急斜面のトラバースルートが続きます。





踏み跡といえるほどの幅の無いルート。
足滑らしたら斜面を滑り落ちること間違いない感じです。。
慎重に慎重に進んで行きます。





冷や冷やもんのトラバース道から180度向きを変えいきなり歩きやすい
尾根ルートに変ります。
これで、とりあえず一安心です。



先ほどの道迷いのGPSログ。
オレンジの楕円の所で迷っていました。
180度向きを変え尾根道に出るところは結構忠実にログ取れている感じですね。
それを考えてこの地形図を見ると黒線の登山道と記されているルートは本当に
正しいの?って思えてきます。
昔はこのルートだったのか単におおよそのルートとしての記載なのかどっち?
ちなみにこの迷っている時のログ、思い返すとほぼすべてかなり忠実に私の動きが
記録されています。(一部斜面から落ちている感じに見えますがこれは誤差かな)





その後はつづら折れの急斜面ですが危ない感じや迷うところも無く
ひたすら登って行きます。





中尾地蔵に到着。
ここもネット等で紹介されています。





お地蔵様、崩れてしまってますね。
手を合わせて無事をお祈りしておきます。





道標もあります。





斜度が緩くなってくると周りの木々が風でざわめいてきます。
峠が近い雰囲気ですね。





見えました、あの看板が峠の看板だと思います。


で、峠に到着する寸前、この写真撮る少し前に下ってくるソロの男性登山者と
出合います。
その方私を見て大変驚かれていました。
挨拶後、「藤原から来られたのですか」って声掛けてしばしお話することになります。
その方はこの峠だけを登って下るピストンをするとのことでした。
なぜその方が私をみてびっくりされていたのかというと、このルートがあまりに
ハードだったのでまさか人が登ってくると思っていなかったそうです。
その後お互い道迷いをした話になり、迷った個所もやっぱり同じ所だったようで
道迷いネタで盛り上がってしまいました(笑)
数分お話させていただき、お互いお気をつけてって声を掛け合って別れました。


そのソロの男性、年齢は私と変わらない感じでこのルートははじめてだった
とのこと。
装備もしっかりしている感じでザックのショルダーストラップには立派な
ガーミン製のGPSなんかも持っていらっしゃいました。
そんな方でも、道に迷ってしまうのですね。
私と出合った時の驚いた様子が後になって可笑しく思えてきました。
きっとあの方も散々な道迷いの末に不安な気持ちでたどり着いた峠で
人と会うとは思ってもいないときに突如私と出くわして驚かれたのでしょう。
私はあの方が気づくかなり前から視界には入っていたので驚くことはありません
でしたが・・





11:08
治田峠到着。





ここにも通行止め看板が有ります。
このルートを下りで使うのであれば道迷いの可能性は少ないかな~。
ただし危険個所は多数あるので注意が必要ですが。





こちらは茨川へ下るルート。
以前MTB探索で行ったことのある廃村がある所ですね。
こっちのルートも興味ありますが今回はパス。





その後尾根の縦走ルートで藤原岳へ向かいます。




尾根の縦走ルートなので所々で展望が開けます。
これから向かう藤原岳方面。





下界の景色も見えます。





ちょこっと望遠で。





振り返ると竜ヶ岳の笹原の山頂付近も見えます。






歩きやすいルートが続きます。





迷い尾根通過。
看板が有るおかげで迷いませんでした。
地図には記載ありませんがここからも茨川へ下りられるのですね。




やせ尾根通過。





遠足尾根からの竜ヶ岳が良く見えます。






朽ち果てた道標。







分岐が出てきました。




藤原岳へ行くのは尾根ルートから分岐していくようです。






孫太尾根はここからそのまま尾根伝いに進むようですね。
しかし道標の支柱に貼ったテープに手書きの案内とは・・・





この稜線が孫太尾根と思われます。





眼下には歩いてきたと思われる青川の広い河原も見下ろせます。






山腹に付けられた踏み跡を進んで行きます。




5分程でルートががけ崩れで流出しちゃってます~。
ガレガレの上に大小木の枝や幹がどっさり積もってます。
無理に渡るのは非常に危険な感じが漂ってきます・・・




足元には赤テープの付けられた木の枝が転がってます。


う~ん、どうしたものか・・・




これが崩れた斜面上部。


ここで思い出します。


そういえば、少し前にかすかでしたが斜面上部へ進む踏み跡が有った気がします。





戻ってみるとやっぱりありました。






かすかな踏み跡を見失わないように慎重に進みます。






ここでふと、右手斜面の上の方に道標を発見。





まだ踏み跡は前方に進んでいます。
しかし道標が気になってこの斜面を右手に直登してみます。





息を切らして登ってみるとありました、道標です。
しかし、この辺りの斜面は頑張れば何処でも歩けてしまう感じ。
実際、直登してくる間に2本ほど踏み跡っぽいところを横切ってきました。
なので正しいルートがどれなのかさっぱりわかりません。
山と高原地図見ると迷いマーク付いている付近と思われます。


で、孫太尾根の看板ありますが(難路)表示されています・・・


さっきの分岐から結構登って来たしこの先登頂後にまたさっきの分岐まで戻って
孫太尾根に入るには暫く登り返しが必要になりそうな感じ・・


帰りはどうしよう・・・


って、考えながらとりあえず山頂を目指して登って行きます。




藤原岳の採石場のてっぺん付近が見えてきました。





あそこですね。
あれが見えるってことは藤原岳展望台はもうすぐってことですね。
しかし、時刻は12:30
朝食後、何も口にしておらず、休憩も立ち止まって水飲むくらいしかしていなかった
ので体力の限界がやってきました。
本当は登頂するまで一気に行くつもりでしたが無理せずここは一休みすることに。





木陰で腰を下ろせる所を見つけて・・・





いつもの非常食のパンと冷たい缶コーヒーで下界の景色を見ながら休憩します。





木々の間から見える下界。
よ~く目を凝らして見ると・・・


良く知った景色が見えてきます・・






阿下喜の街並み、手前の橋は今朝通ってきた国道。
画像右手の国道がゆっくりカーブしている付近で今回のブログNo1編での
一枚目の藤原岳の写真を撮っています。





眼下には砕石場の重機も確認出来ます。
今はお昼休みなのか静まり返っています。





奇麗な青空に、奇麗な新緑。
さわやかな風が汗ばんだ身体をクールダウンさせてくれます。





10分程の休憩の後に活動開始します。
急斜面を登って行きます。





こんな感じのかなりの急斜面。




何処がルートなのかもわからない感じですが掴める木々を利用して急斜面を
ほぼ直線的に登って行きます。





周りに木々が少なくなってきました。





もうすぐ林から抜け出せそうです。





林を抜けると今後は岩の急斜面です。
浮石に気をつけて慎重に登ります。





振り返った画像。さっき出てきた林です。


で、ここからの下界の景色は・・・








じゃ~ん!!


絶景です~!



ここで、腰掛けれる岩を見つけしばし景色を見ながらの休憩をします。


ここからの絶景を幾つか紹介します。




すぐ手前が孫太尾根、その向こうが遠足尾根、その向こうが竜ヶ岳から御在所方面。




竜ヶ岳山頂付近。




竜ヶ岳山頂を望遠で撮影。





手前採石場のてっぺんです。
奥の山脈が養老山脈。





採石場のてっぺんには重機も見えます。標高1000mの山頂付近まで山を削って
重機が登ってくるなんて凄いですね。
そんな仕事してみたい・・・・




遠くは伊勢湾に浮かぶ中部国際空港セントレアや知多半島もうっすら確認出来ます。





こちらは岐阜の街並み越しの御嶽山のシルエット。





こんな絶景を岩に腰掛け独り占めしている気分になります。





13:00
眼下の砕石場の重機の動く音が聞こえてきました。
どうやら仕事が始まったようです。





よくもまああんなに奇麗に山の斜面削れるものだなと、肝心してしまいます。





私も立ちあがって残りの急斜面を登って行きます。





途中にルート案内看板を発見。
ここはちゃんとした登山道のようです。





しかし、今登って来たところ振り返ってみてもここが登山道とは思えない感じ。
まるでバリエーションルートのようなハードな雰囲気漂っています。





その後は優しい感じのルートに急変します。





展望台付近も見えてきました。






展望台までもう少し・・




13:07
藤原岳展望台到着。





展望台の頂点に立ちます。
少々風強いですが非常に気分爽快で



ここからは滋賀県側の景色も見えます。





琵琶湖も見えますね。





こちらは先日登頂した、静ヶ岳、銚子岳。





天狗岩。



一通り景色を眺めたあと、まだ食べていないランチをどうするか考えます。
というか、これからの下山ルートをここで決めなくてはいけません。
まずランチはさっき非常食のパン食った事もあり、この風の強い場所では
準備が面倒なのでやめておきます。
下山ルートは孫太尾根を使うつもりでいましたが、道標に難路と記載されて
いたのと、ここからまたあの急斜面を一旦下り、尾根に入ってすぐのピークを含め
3つ程のピークを越えて下る感じのルートなのでちょっとハードかも?
登りの道迷いの事もありはじめてのルートを下調べなしに、しかも尾根ルートを
下りに使う場合は迷う危険性もはらんでいるのでここは素直に当初の予定通り
大貝戸のルートで下山すると決めました。




て、ことで後は勝手知ったる何度も通った事のあるルートなので気楽に進めます。
下山後の事を考えなければね・・・・


下山後、車までどう戻る・・・?



No3へ続く



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