御在所岳 本谷ルートーTREK Vol2(前編)
季節はすっかり秋になりましたね。
この夏に2度チャレンジした北アルプスの槍ヶ岳はもう初雪が降ったそうです。
ってことで地元での登山の季節になりました。
地元鈴鹿の山は春に登った雲母峰以来です。
その時は非常に蒸し暑くしかもヒルの猛攻をくらい、今まで鈴鹿の山から遠ざかって
いた原因にもなりました。
10月中旬の休日、天気は申し分ない秋晴れ、鈴鹿山脈も非常に奇麗に見えます。
今回の山行の予定は前日までは御在所岳、藤内沢経由で登頂するつもりでした。
しかし藤内沢は前回迷いながらなんとか登頂したルート、完全にバリエーションルートで
案内目印もほとんど無くクライミングに近い岩登り個所多数出てくるハードなルート
なのです。
久しぶりの鈴鹿の山でいきなりハードルが高い気がして急遽今回のルートへ
変更することにしました。
本谷ルートで頂上し、中道ルートで下山というプランです。
本谷ルートもバリエーションルートで藤内沢程ではないですが一般登山道より難易度は
高いルートです。
どちらも通ったこと有るルートですが本谷は前回見逃した所とかを再度歩いて
確認します。
中道は登りで通った事があるのみなので下りではまた雰囲気が違うと思われるので
楽しみです。
数時間後にはあの山のてっぺんに居ること考えるとワクワクしますね。
という事で鈴鹿スカイラインへ入って行きます。
実は昨日ロードスターでここ走っています。
この画像にかすかに写っている対向車、DJ型のデミオで足周り、アルミホイールを
交換している感じでカッコ良かったですよ。昨日出合いたかった~。
で、いつもの旧料金所駐車場にて準備します。
ロープウェーの山頂駅もはっきり確認出来ますね。
その山頂駅の左側にある岩場のてっぺんが大黒岩。
今から行く本谷ルートを登りきるとあそこにたどり着きます。
向こうからもこの駐車場が見えるのであえて見える場所に車を停めて行きます。
駐車場から少し車道を進みます。
中登山道の入り口です。
中登山道は画像右方面に進んで行くのですが本谷ルートは左方面の朽ちかけの
橋を渡って進みます。
登山口には色々と警告看板が設置されています。
こんなんとか・・・
そういえばつい先日入道ヶ岳で女性登山者が遭難していましたね、
翌日無事発見されていましたが。
こんなんとか・・・・
極めつけは・・・・・・
これから通る橋にこんな警告が~!!
たしかに、いつ崩壊してもおかしくない橋ですね・・・・
で、結局再度車道に戻り大回りして一の谷新道入口から本谷ルートへ向かいます。
こんな寂れた感じの階段を上って・・
寂れ切って、遺構になる寸前の公衆トイレを見ながら進み・・・
古民家のような建物の横を抜けると・・・
はい、見覚えのある御在所山の家です。
本谷の入口はこの建物の向かい側にあります。
こちらです。
ルートはすぐに河原に下りて行き、この先基本的にこの川を遡上していく感じです。
川と言ってもさすが上流です。ほぼ沢登りで進みます。
幾つもの滝を越えて進みます。
秋ですね。ススキの穂が朝陽に照らされて光輝いています。
涼しげですが、実際は急な沢登りの連続で汗だくになっていますが・・・
一枚岩を流れてくる滝。
そうこうしているうちに、今回の第一の目的の不動滝にたどり着きました。
前回はここにたどり着く前に脇へそれるこの滝の巻き道へ進んでしまい
滝を見ることが出来ませんでした。
この滝の最大の見どころはあの、滝の上部に挟まった大きな岩。
チョックストーンって言われる岩です。
いったいいつからああやって挟まっているのでしょうね・・
ルートはこの滝で行き止まりになってしまうので少し戻ります。
少し戻ると右岸に巻き道が付けられているのでそこを進みます。
ロープウェーが頭上に見えます。
まだまだ登らないと駄目ですね・・
振り返ると谷間の向こうに下界の景色が見えます。
春に登った雲母峰の反射板も見えます。
その向こうには白く霞んでいますが伊勢湾も確認出来ます。
不動滝の巻き道から沢に下りるとすぐに巨大岩を越えるルートとなります。
前回ここへ来た時はこの画像中央の滝の左側の岩をクライミングしている
年配のパーティがいました。
私はそのころクライミングなんてかじったことも無かったのでその岩をクライミング
する自信がなく、画像右側の大きな岩をよじ登って進みました。
その時の画像は下の画像です。
*昨年9月の本谷*
あの高さの岩をフリーで登るのはちょっと勇気入りますよね。
でも今回はそれをチャレンジしに来たのです。
ってことでいざクライム オン!
はい!無事登り切りました。
登りきって下を写した画像。
この岩ホールドは充分に有るので基本の3点支持を意識すれば
問題なくクリヤー出来ました。
それも昨年から始めたボルダリングのおかげですね。
といっても最近めっきり行けてないですが・・・・
登った岩の離れた所からの画像
*昨年9月の画像*
ロープ使って登っているパーティー。
その後も沢登りルートを進みます。
ルート脇に落ちているかなり古そうな錆びた金属の箱のようなもの。
想像ですが、その昔にロープウェーの建設当時の遺物じゃないでしょうか。
また出てきましたよ。
この岩も前回は登れる自信なく脇に打ってあるハーケンを使い登った岩です。
こちらがその岩の端の方にあるハーケンとUボルト。
しかし今回はこれは使わず正面から挑みます。
はい!登りきれました。
ほぼ垂直に近い岩でしたが今回は濡れていなかったので良かったのかな?
ま、前回登らなかったのは岩登りに全く自身が無かったのが原因だと思いますが・・
上空をゴンドラが進んで行きます。
この急な斜面もロープ使わず登って行きます。
これも急な斜度の一枚岩。上からロープ下がっていますがここまで来たら
今日はロープや鎖は一切使わず登りきるという事にチャレンジしてみます。
しかしこの一枚岩は手ごわいです。見てわかるようにホールドがほぼ無いのです。
なんとか足は一か所ホールド有るのですがそっからが続きません。
その足の一か所以外はホールドがほぼ無いに等しく、無理に進むと容赦なく
滑り落ちます。
結局、無理やり岩上部右側にある木の根っこを取りに行きなんとかクリヤー。
木の根を使ってしまいましたが、自然の物はOKという自分流ルールをここで
設定して満足します。
次は有名なジョーズ岩。
前回は岩の中を通ってクリヤしましたが今回はジョーズ岩の横の岩を
クライミングしてみます。
これがジョーズ岩の横の岩を登りきって下を写した画像。
もちろん、ロープも鎖も使いませんでしたよ~。
ちょっと怖かったけど・・・
これがジョーズ岩の中を抜けてくるルートの出口。
ここまでくるとすぐ頭上をゴンドラが進んで行きます。
あとはひたすら岩岩の急斜面を登り続けます。
振り返ると鉄塔が下に見えるところまで登ってきています。
急斜面の岩の沢登りが続きます。
しかしこのルート、ロープウェのゴンドラから丸見えのルートなのです。
だからあまりだらしなく登っているとカッコ悪いので、結構息が上がって
しんどいのですがあえてそれを隠すように軽やかに登っているふりを
してしまうのでさらにしんどくなってしまします。
そんな時はこうやって写真撮ってるふりをして休憩するのです、なんてね~(笑)
こんな感じの急な沢を登り続けます。これは振り返って下を写した画像。
前回来た時も見かけた滑車のような物。
いつの時代の物なのでしょう?
気になったので触ってみると・・
ナットは問題なく緩みました。
こんだけ錆びているのでまず緩まないと思ったのに意外でした・・
見晴らしもだんだん良くなってきました。
すぐ頭上を行き来するゴンドラ。
山上駅もすぐそこに見えるところまで登ってきました。
目指す大黒岩ももうすぐです。
ちょっと長くなってきたので続きは(中編)で、お楽しみに~!