槍ヶ岳ーTREK リベンジ編1

大変お待たせしました。


遡ること2カ月前の7月に槍ヶ岳登山チャレンジしたのですがあまりの悪天候で
槍ヶ岳山荘まで登るも登頂を断念せざるを得なく、下山しました。
その時の様子は下記をご覧ください。


その悔しくも未踏に終わった槍ヶ岳の登頂のリベンジの様子をお伝えします。



今回は前回と違い前泊はしません。前回と同じルートでは面白みに欠けるので
違うルートのプランを立てました。
早朝出発の山小屋2泊するプランです。


で、肝心の天気は、というと?





なんと!どしゃ降っています~!!


もちろん事前の天気予報でそれも把握済みでした。


本当は1週間前に登山予定組んでいて仕事も休みを入れていました。
しかし折しも山行予定日に台風が日本列島縦断するとの予報が出ておりました。
少々の雨なら決行予定でしたが台風では話は別です。
職場で訳言って休暇を一週間ずらしました。


そんな訳あって今回は雨が降ろうが槍が降ろうが決行します。




午前4時43分、自宅出発。
相変わらず雨はすごい勢いで降っています。
しかし目的の山はここから約300km離れた所です。ここの天気は全く関係
ありません。
まして、昨晩槍ヶ岳の山の天気をネット調べたら雨は早朝で上がり午前中は
曇り、その後は2日間は晴れの予報。
下界の天気予報とは違いましたが人間自分に都合のいい方を信じる習性が
あるようでそれを信じていざ出発。




で、いきなり新穂高。



天気はというと・・・










降ってます~!







結構、普通に降ってます~。
スノージェットの雨樋から勢いよく雨水が・・・





午前8時50分新穂高登山者用駐車場到着。
前回に停めた駐車場停め、傘差して近くの川を見に行きます。


ちなみに道中の様子は今回は省略しますね~。




轟音を立てて水が流れています。
明らかに前回の時より水量多いです。
山では相当雨降っている様子。
心の中で「リベンジ、返り打ちか・・・・」つぶやき、ため息をしながら
車に戻ります。





あまりテンション上がらず車中でしばし休憩します。
20分程ゆっくりした後、登山ウエアーに着替えレインウエアーを着込み
ザックもレインカバー掛けます。






9:40
出発です。
昨年の西穂高の時もそうでしたが歩き始めからレインウエアーってのはテンション
下がりっぱなしですね。




7月に来た時より車多い感じですね。





やっぱりこの景色。
前回7月に来た時と全く同じですね・・
私にとっては来るたびに天気の悪い北アルプスは雨の多い紀伊山地ようです・・






嘆いていても仕方ありません。
新穂高登山センターに作成しておいた登山計画書を出していきます。






轟音を響かせて濁った水が流れる蒲田川を渡って進みます。
今回のルートは前回通った右俣谷を進む飛騨沢ルートより西側の中崎尾根を
挟んだ左俣谷にそって進みます。





暫くは舗装路で登山口へ向かいます。




新穂高ロープウェイ駅が対岸に見えます。





左方面、まずはわさび平を目指します。





舗装林道を進みます。





5分程で車両通行止めゲートが出てきました。





ゲートのすぐわきにホテルがあります。
なので一般車もここまでは入ってこれます。





林道ですがここが登山口ですね。
わさび平小屋を目指して70分歩きます。
そこで休憩予定とします。





ゲート脇に建てられた見覚えのある看板。





幾つもの砂防ダムが建設されているようですね。
この看板で一際高い山が槍ヶ岳ですね。
絵もとんがっていてカッコイイ!
「登りたい・・」
砂防ダムの看板見てても気持ちはそこしかありません(笑)




雨の林道を黙々と歩いていきます。





途中幾つか連なる砂防ダムが見えます。
確かにあんな急斜面を流れる川なので土石流の心配があるのでしょう。





左俣谷にかかる橋を渡ります。


その手前にこんな看板が・・





なんか怖い事書いてあります。
直す気はないのか、もっと壊れるまでほおっておくのか、どうなんでしょう?





あんな事書かれた橋を渡るのはあまり気が進みませんね。





その後もワサビ平目指して林道を歩きます。






途中、林道脇に放置された冷凍車。
なんでこんなところに?
前回の飛騨沢ルートでもそうでしたが前半の林道歩きは本当にここは北アルプス?
って思いたくなるような残念な感じが漂います・・





笠ヶ岳への分岐が出てきました。





笠新道です。
このルート地図で確認するとかなりの急こう配の連続のようです。
標高差1000m程を一気に登る感じで大変そうです。





山小屋が見えてきました。






歩き始めて1時間10分でわさび平小屋へ到着。
とりあえず雨宿りさせてもらいます。





入口脇にはビールやらジュースやらが冷えてます。
しかしこの天気です・・
寒いくらいです・・・
申し訳ないですが興味ないです。





キュウリやトマトも冷えてます。
私は後ろに写っているベンチで小休止がてら持参したおにぎりを2個いただきました。





その後も砂利の林道歩きが続きます。





林道わきに幾つもの小さな滝が出てきます。






歩き始めて1時間45分でY字の分岐が出てきました。





右方面は奥丸山でつながるルート。





左方面の小池新道へ進みます。






林道から登山道らしく変化しました。
「落石注意」看板。
上部を注意しながら足早に進みましょう。
(本当に怖い思いをした経験者談)




暫くは歩きやすい一本道です。





やがて大きな石がごろごろするルートへ変化します。






斜度も急になってきました。





ひたすら石段の登りを上がって行きます。
この辺りにはさすがのゴアテックスのレインウエアーでも中は汗でびしょ濡れに
なってきます。





小池新道を進みます。






下界方面を見ますが、全く展望ありません。
もう、慣れっこですが・・・ちょっとスネてます(笑)






歩いていると突然、凄く涼しい風が吹いてきました。
戻って見ると多分この岩の隙間から出てきている感じ。
後で地図を見ると風穴と記されていました。
こんな日だと寒く感じる程でした。
暑い夏の日だったら気持ち良いのでしょうね。





ワサビ平から約1時間、秩父沢通過。
鏡平小屋を目指します。看板には2:30と案内されてます。
この雨のなかの登り2:30は長く感じます、心が折れないように頑張ります!





秩父沢は濁った水が轟音をあげています。




木の橋を渡ります。





まだまだ石段の登りが続きます。






チボ岩通過。
名前の由来は全く不明ですが、この辺り一帯に大きな岩が積み重なっています。





イタドリヶ原通過。
名前の由来はそのまんまでイタドリが茂っているのでしょうね。





シシウドヶ原通過。
名前の由来はそのまんまでシシウドが茂っているのでしょうね。





すぐわきにベンチが設置され休憩出来ますが何の展望も無い雨の中
休憩する気になれずそのまま進みます。





雨は止むどころか勢いを増してきます。
登山道はまるでせせらぎのようになっています。
歩いていても水に突っ込まないように足の踏み場に気を付けて歩くので
普段の倍疲れます。




木道のある平らな場所が出てきました。





熊のおどり場通過。
名前の由来はそのまんまでクマが踊る場所なのでしょうね・・?





熊のおどり場脇に設置された「動物調査中」と書かれたカメラ。
このカメラ、「動体検知カメラ」ではないでしょうか。
よく、テレビのスペシャル番組等で未確認生物(UMA)の調査や
心霊スポットの心霊現象の調査に使われる物ですよね。
(私そんな番組大好きなのでよく知ってます(笑))


ってことはやっぱり中部森林管理局の方はここでクマが踊るのを画像に収めようと
しているのですね(笑)


雨の中のソロ登山、色々有ること無いこと考えちゃいます・・・





熊のおどり場を過ぎるといよいよ鏡平も近くなってきます。






小川の脇の石段ルートを登って行きます。
しかしこのルート大部分が石段になっています。
自然にこのようになると考えにくいので小池さんがルート整備してくれたのでしょうか。





「あと5分」
距離で書かれるより実感がわきますね。






木道が出てきました。
そのまま進むと・・・






鏡池が出てきます。





これが鏡池。
天気良ければこの水面に正面に見える槍ヶ岳が映って「逆槍」が見れるそうです。
今日は残念ながらこんな天気なので手前の木々しか映っていません。
けど、山の中の池ってのは神秘的な感じがしますね。




その後も木道を進むとやっと山小屋が見えてきました。





1:55
歩きだして約4時間。
鏡平山荘到着。




玄関脇にある販売コーナー。
いろいろメニューありますが、ここの軒先で今後の予定を考えます。


時間は午後2時。
当初はこの小屋で1泊予定を組んでいましたが、この先の稜線まで出ると双六小屋
があります。そこまでのコースタイムは標準で2時間。
到着予定は午後4時。宿泊受付時間にも間に合いそうです(山小屋はいつでも受付
してもらえるそうですが)
今日の天気は予報が外れて雨上がる気配なさそうですが、明日天気良いなら今日
無理して進まなくていいと考えスマホで山の天気予報サイトを確認します。
やっぱり明日は晴れの予報のままです。
それを信じて今晩はここに宿泊します。






さっそく宿泊手続きを済ませて、濡れものを乾燥室へせっせと運び入れます。
(画像の人物は私ではありません)




案内された寝床はこんなところ。
俗に言う蚕棚って言うのでしょうか、山小屋っぽくてこれはこれで良いかも。





壁には棚があります、荷物を出して整理して濡れものはザックもすべて乾燥室へ
持っていきます。


余談ですがこの棚の番号を見ると私の一人分のスペースに2つの番号が貼られています。
ハイシーズンの混雑時はこのスペースを2人で使用するのですね・・・
シャイでデリケートな私には無理かも・・・





一通り片づけ済ませてお楽しみの一人ビールで乾杯です。





外の天気は全く変化なさそう・・・



その後本棚の本を借りて読書したり、友人とラインをしたり



小屋内をうろうろしたり・・




受付横の天気予報のTVを見たり・・
この先天気は期待できなさそうな予報です。
しかしよく見ると高山市の天気のようです。ネットで見る槍ヶ岳の予報は
明日は晴れ、私はそれを信じます。




そうこうしているうち17:00で晩御飯の時間です。
(山小屋の晩御飯は何処もこれくらいの時間から始まります)


ご飯ご一緒の方々といつものように楽しい山行の話をさせていただきました。
知らない人とも、趣味が同じなら話は弾むもんですね。



そんな感じで夜は更けていきました。


槍ヶ岳山行1日目は見事返り討ちに遭いましたが、まだ明日、明後日があります。
諦めていませんよ~、お楽しみに!



続く


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