御在所岳 藤内沢ルートーTREK(中編)

現在位置も把握できないまま、とにかく目の前にある岩を一つ一つ越えて
登って行きます。
これ以降の登りはいつもより画像が少ないのはご了承ください。
沢登り的なところでグローブはドロドロになってしまいカメラをポーチから
取りだすのがおっくうになったのと何より登るのに必死で写真とる余裕すら
無い所が多かったもので・・






するとある岩にうっすらですが赤いペイントで丸のマークが書かれているのを
発見。とりあえずここまではルートミスしていないことが分かって一安心。





広角レンズで撮ったような画像。
勿論カメラはいつものカメラです。急斜面の谷を登っており周りの山に囲まれて
圧迫感があり、初めてのルートなので心細さを倍増させます。





こんどは白ペイントの丸印が出てきました。
ここでもルートは外れていないはずです。
このころになると「いつコーモリ滝が出てくるのだろう」という思いを
持って進んでいきます。






登り続けると沢はずいぶんと細くなってきました。
まだ滝は出てきません。こんな小さな沢になってもまだこの先に滝があるのか
心配になってきました。しかし概念図には沢を直進で滝に突き当たる感じで
書かれているのでそれを信じて登れるところまで登り続けます。





かなりの危険な個所をかろうじて通過して登ってきました。
(危険個所は写真ありません、もう必死で写真撮る余裕ありませんでした)
しかしここまでくると滝の気配など全くなくなんとなくルートから外れている
感じがしてきました。






今登ってきた沢を振り返って撮った画像。
どこが沢で、どこが斜面か分からないような状態です。
基本、水の流れている沢だと岩があり岩を登った方が登りやすいのですが
ここまでくると沢は細くなりひと一人通れる幅しかなくやがて低い木に覆われた
中を沢が流れています。
木に潜ってでも沢を登り続けようとしましたがザックが邪魔でそれも出来ず。
残されたルートは沢の脇にある雨で増水した時に運ばれてきた岩や砂利、木の枝が
ごろごろした急斜面です。
つかむ岩や木も無く浮石や砂利で足元は非常に緩くかつ急斜面、まるでアリ地獄。
そんな斜面を地面に根を張っていそうな草をつかみ四つん這いで必死に登ります。
足滑らしたらまず止まらない感じの斜面です、いわゆる滑落、遭難って事態に陥って
しまう感じです。
そうなる前でも必死に登っている姿はすでに遭難しているかの如く悲壮感漂って
いたと思われますが・・・





ほぼ、第三ルンゼへの分岐を見逃してそのまま進んでしまったのは間違いなさそうですが
さっきの斜面は降りれる気がしないのでそのまま登りきってしまうのが得策と考え
先へ進みます。この先沢が分岐しています。
どちらかの沢に沿って登るか、右手の斜面の上に見える風が当たって枝が揺れている所
がおそらく尾根だと思われるので思い切って尾根まで出てみるか、しばし考えます。
尾根には道が付けられている事が多い気がします。
ここでやっとハンディーナビを取りだしGPSに頼ってみます。
ナビ画面に表示される現在位置は、なんと御在所山頂から国見峠へつながるルートの
すぐそばを示しています。それを見てほっとします。
予定のルートからはかなり外れてしまっていますがここまで来ているのであれば何とでも
なりそうな気がしてきました。
なので右手の斜面を藪こぎして尾根まで出てみようと決心します。






藪こぎで尾根付近まで上がってきました。






尾根に出ました。
やっぱり予想通りにしっかりした踏み跡発見。
これで一安心。
ここで左に進めば国見峠へのルートの途中に出ることが予想できます。
ってことは右へ進むとあの藤内壁のクライミングで有名な前尾根の最終地点に
続いている感じです。
(この後休憩中に概念図を見直していたら今通ってきた所であろうルートも記載されて
いました。しかし現在位置が分からない状況だったその時はそれも分かりませんでしたが)
せっかくなので前尾根方面をちょっと覗いてみることに。






木に囲まれた尾根道から突如視界が開けました。
帰宅してから色々調べてみてわかったのですがここが前尾根のP1といわれる所と
思われます。






非常に風が強いですが、景色は絶景です。






足元を見ると切り立った断崖絶壁。下までは少なくとも数十メートルはありそうですね。
下に見える谷が北谷。そのわきに裏登山道があると思われます。






正面には国見岳がよく見えます。





御在所岳山頂の気象レーダードーム。





下界の景色。





いつも行きの道中鈴鹿山脈を背景に撮影する新名神高速の橋の工事現場付近。





この冬から春にかけてMTBで通った養老山脈の全体が見渡せます。






景色を堪能したら、怖いもの見たさでもうちょっと前尾根を進んでみようと
思います。目の前に見える一際飛び出した岩場あります。
ここは調べるとP2、通称ヤグラというところだそうです。
出来れば行ってみたく思い進みます。






P1からP2へ行くルートもかなりの急斜面です。
木の幹や根っこをつかみながら下って行きます。





P2ヤグラにかなり近づきましたがここからさらに岩場の急斜面、っていうかほぼ垂直
に近い感じの斜面を越えないとP2にたどり着けません。
クライマーな方々には今迄登ってきたところからしたらなんでもない所かもしれませんが
素人の私にはとても恐ろしく見えます。
ザックを置いて四つん這いで降りるのであれば行けなくもない感じですがもし足滑ったら
あの世へ行けちゃいそうな感じです。
しかも、時より急風に煽られる状況なので、怖いもの見たさだけの冒険はやめておきます。






前尾根を山頂方面へと戻ります。





すぐに御在所岳~国見峠へのルートと合流します。
ここから御在所岳山頂へ向かいます。





5分程で見なれた山頂公園の遊歩道に出ました。






御在所岳山頂方面、しかし今日はそこへは向かいません。
まず、真っ先に向かったのは・・・・






御在所ロープウェイ乗り場。
そうです、帰りはロープウェーで優雅に・・げざん・・・てな訳ないですよ~
目当てはトイレです。
無事登頂出来て気が緩んだらもようしてきましたので(笑)


がんばって登頂したらそこは公園が・・なんて状況ががっかりだったりしますが
レストランや水洗トイレなんかがあるのも場合によっては便利ですね~。





その後レストラン前のベンチで昼食がてら先ほどのルートを復習したり、
友人へラインしたりしながらゆっくりくつろぎます。






風が強いのがちょっとうっとおしいですが天気は最高なので良しとします。
木々が少し紅葉し始めている感じですね。



この当たりでいったん終了、帰りのルートの表道の様子は(後編)で~
(当初は、前編、後編の2部構成のつもりでしたが画像の都合で中編を入れた3部に
させていただきます、すみません)



続く

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