御在所岳 藤内沢ルートーTREK(前編)

9月末の休日、朝晩もめっきり涼しくなってきました。9月初めの秋雨前線の長雨からも
解放され、秋晴れのもと今回も御在所岳のバリエーションルートの藤内沢ルートを
通って山頂を目指した様子をレポートしますね。


予定ルートはG/Wに友人たちと通った中登山道(中道)から裏登山道(裏道)へ
抜け藤内小屋横を通って裏道を進み藤内壁出合から藤内沢へ入り藤内沢伝いに
山頂へと進みます。
このルートはクライマーな方々のアプローチルートのようで前回行った「本谷ルート」
よりも登山道としての事前情報は少なく不安でした。


無事登頂できれば、下山は表道登山道で下山しようと思います。



それでは行ってみましょう。




いつもの新名神高速の工事現場。
鈴鹿の山々が澄み渡って見渡せますね。
天気の心配は全くなさそうです。





道中の私のお気に入りの場所。
鈴鹿山脈の主要な山々が見渡せます。





御在所岳、藤内壁付近も良く見えますね。





こちらは釈迦ヶ岳山頂付近。





こちらは竜ヶ岳。特徴的なガレ場がよく見えます。






景色を堪能したらいつもの鈴鹿スカイラインを旧料金所駐車場を目指します。





駐車場に到着。準備します。平日ですが結構車停まっています。
登山に良い時期になってきたからでしょうかね。





山頂付近もすっきり見えます。
早く登りたく思い手早く準備します。





準備を済ませ、登山口まで車道を進みます。






いつもの登山口です。





登山届ポスト。
記入台の横に置いてあるコーラが気になります・・





中道も序盤から結構急登なルートで歩き始めにはきついです。






中道、3合目まで来ました。
裏道へのルートはゴンドラ直下を越えた辺りにあった気がしますが、道標があるそうな
のでそれを目当てに進みます。





20分ほどでゴンドラ直下へきました。
ゴンドラ越しに朝日を反射する伊勢湾が見えます。





ゴンドラ直下を越えると5分程で、名所の「おばれ岩」へ到着。
ちょっと写真休憩を取ります。




おおきな長方形の岩が2つ重なるように立っています。
国見峠付近の「石門」もそうでしたが、なぜこんなものが自然に出来るかは
全く想像できません。





おばれ岩横からの絶景。
その後そろそろ裏道へつながるルートの分岐があるだろうと思い暫く進みますが
そんな気配が全くないルートが続きます。
そこで不安になりザックから地図を取りだしてみると・・・
やってしまいました・・・
分岐はゴンドラ直下よりかなり手前にあるようです。
昨日の準備で今回も初めてのルートを単独行で進むので、SONYのハンディーナビ、
山と渓谷の地図、こもの登山マップ、国土地理院の25000/1地図のプリントアウト
した物、コンパスを持ち道迷いに備えます。
しかし、こんだけの物を持ちながら中道は一度通ったことのあるルートなので完全に油断
しており出発前に一度も地図に目を通すことはしませんでした。
中道はしっかり道標があったので地図はいらないとの油断でした。
なのでここでUターンして下りはじめます。
登りで追い抜いてきた方々と又、挨拶をするというちょっと恥ずかしい思いをしながら
下って行きます。





10分ほど下ると分岐が出てきました。しかもそこは登りで写真撮った場所です。
画像右側の道標を写真に収めています。(5つ前の画像です)
その写真撮った場所の背後にちゃんと道標があったようです。
画像右側にある道標にすっかり気をとられてしまい全く気付きませんでした。





裏道へ抜けるルートへ入ると暫くは歩きやすいルートです。






またゴンドラ直下を通りすぎます。





鈴鹿スカイラインへ続くルートとの分岐が出てきます。
直進で裏道を目指します。






やや荒れた感じの下りのルートを進みます。
せっかく中道で登ったのにまた下るのがなんかもったいない気がします・・・





中道分岐より15分で裏道へ合流。






まずは藤内小屋を目指します。





裏道は横を川が流れており、せせらぎの音が裏登山道に響き渡っています。






藤内小屋手前の丸太の橋。







出発して約一時間。9時30分過ぎに藤内小屋に到着。
途中、道間違いをしたのでちょっと時間かかってしまいました。
今日は平日だからか誰もいないようです。





藤内小屋からの景色。
写真を撮ったら休憩なしで進みます。





小屋を後にすると暫くは石ごろごろの河原ルートを登って行きます。






このころになると岩肌むき出しの藤内壁付近が見えてきます。






上空を飛行機が飛んでいきます。
エンジン音が谷に響き渡って行きます。






谷を吹き抜けるさわやかな風にすすきの穂が揺らめいています。
秋を感じる一こまですね。





こちらも秋を感じる一こま。秋空ですね~。







河原を登って行くと「兎の耳」といわれる岩が出てきます。
この岩はロッククライミングの練習岩として有名な岩だそうです。
よく見ると岩にハーケンのようなものが打ち込まれているのが確認出来ます。






その後谷の左岸に付けられたルートを登って行きます。






すると出てきました。
「藤内壁出合」
「ロッククライマー以外は危険ですので立ち入らないでください」
との案内に気持ちが引き締まります。
勿論私にクライマーとしての装備も技術もありません。
ネットで調べてみると夏場に藤内沢伝いに登るのであればクライミングの装備は
必要無いようです。
冬場はアイスクライミングの定番のルートのようですが。
しかしかなりの岩登り、沢登り個所があるようなので自分の技術の限界を感じるような
所が出てきたら潔く撤退するつもりで足を踏み入れてみます。





目の前に藤内壁が迫ってきます。
それにしてもどこをどう歩いて良いかわからない感じの岩ごろごろのルートです。




はるか頭上の壁面に人影が・・・






望遠で撮ってみました。
えらい所に人立っています。まさにクライマーさんですね。
憧れますが、私には到底まねできません。






その後も岩と格闘しながら進んでいきます。





このルート、案内のマーカーペイントがほとんどありません。
なのでどこをどう登っていいか試行錯誤で進みます。





沢を登って行くと藤内滝に突き当たります。
ネットの情報ではこの滝の手前に左手に巻き道が存在するそうなので
それらしき斜面の岩をよじ登って行きます。
ここもマーカーペイントなんて無いので推測で進んでいきます。





巻き道っぽい踏み跡を見つけたので進みます。
ここもかなりの急斜面。木の幹、木の根などをつかみながら登って行きます。





ルートはこの岩の間を登るようです、っていうか右側は写真には写って無いですが
断崖絶壁、左は岩の壁。なのでここしか進めるところはないので迷うことないですが
そもそもここが本当に藤内滝の巻き道なのかは不明です。
しかし行くしかないので行けるところまで行ってみます。





さっきの岩を登りきると藤内滝の上部に出た感じです。





この谷の奥が藤内滝と思われます。
しかしかなり切れ落ちている谷ですね。






上を見ると両側を絶壁に囲まれた細い谷です。
登山道なんて感じは全くないです。
滑る岩、浮石、多数の急斜面で気が抜けません。






谷を登り詰めるとかなりの急斜面になりやがて直進出来ない感じになってしまいました。
水の滴っている左の岩を越えて行くしか選択肢はありません。
下から見ていると本当に越えることが出来るのか不安になってきます。






さっきの水の滴る岩を登りきって通ってきた谷を覗いた画像。
遥か下に兎の耳が見えますね。
かなりの急登ってのが分かりますね。いままで経験した中で一番のハード
なルートですね。この先断念して戻るにしても下るのが嫌な位の斜面です。
ここまで夢中になって登ってきたので忘れていましたがここでヘルメット
装着します。
ついでにちょっと一息入れます。
持ってきた山の地図や25000/1地図を見てみますがはっきり言って現在位置
さっぱり不明です。この時点で山登り失格ですが、藤内壁の概念図をネットで
入手していたのでそれだけが頼りです。
それによるとこの先も基本谷にそって進んでコーモリ滝、ホラ穴って所を過ぎると
左手へ進み第三ルンゼという聞きなれないルートを進む予定です。
しかしここまで案内のマーカーペイントは全くありません。
進むルートを迷ったら「自分が進めるルート」かどうかってことを判断基準ですすむ
感じです。


そんな不安要素満載の状況でその後も進んでいきます。


こんな危うい状況の続きは後編で・・ お楽しみに~



続く




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